もどる どもる

死と快楽をめぐる断章

などという大仰なものではなく行き場のない妄念のハキダメである。


 今日の三面

グロかわいい?臓物キャラ大人気

関西ホルモン協会が販売するマスコットキャラクター「モックン」が巷で人気を呼んでいる。内臓を露出したモックンのデザインは、当初きもすぎるとして物議をかもしたが、女子高生を中心に「グロかわいい」と評判に。モックン人気にあやかり、体が半分に割れた牛の死体キャラ「スローターちゃん」が姉妹品として来月にも発売予定。(産経新聞)

世界初・個人情報のキムチ化に成功(韓国)

ソウル農業大学の研究グループが個人情報をキムチにして保存する技術を開発した。乳酸菌の発酵作用により、個人情報をより熟成した状態で保存することができるという。ただし温度の影響を受けやすく、また長期保存には適さない。(読売新聞)

『週刊農民ジャンプ』創刊

本格農業マンガ雑誌『週刊農民ジャンプ』創刊号が明日、書店にならぶ。現代農業の抱える問題を鋭くえぐるシリアスな作品から、ヒトと家畜との禁断の愛を描いた問題作まで、バラエティ豊かな作品群をとりそろえる。「農業人口が減少する中、少しでも若年層を呼び込めれば」と田中義剛編集長は意気ごみを語った。(サンケイスポーツ)

[過去の記事]
出川哲郎サイン会に女性ファン殺到 将棋倒しで20人死傷(朝日新聞)
シャンゼリゼー大通りでうんこの投げ合い激化(ロイター)
食事中に居眠り ラーメンに顔をつっこみ溺死(大阪スポーツ)
谷村新司のゲテモノグルメ紀行が放送中止(サンケイスポーツ)
ヤワラちゃんまた男児出産(スポーツ報知)


オトシモノ

「もしもし、●ん毛を落とされましたよ」
「え?」
「ほらこの通り。すれ違いざまに貴方様のおズボンの裾からはらりと舞い落ちるのが見えたのです」
「おお、これはわたくしとしたことが。ご親切にどうもありがとうございました」
「どういたしまして」
「お礼と言ってはなんですが、このわたくしの●ん毛を・・・」
「いえ、そのようなお気遣いをなさって困ります」
「それではわたくしの気がすみません。一割といわず倍にしてさしあげましょう。ささ、どうぞご遠慮なく」
「そうですか。それではお言葉に甘えまして」(相手の首をしめながら)
「本当にありがとうございました」(首をしめ返しながら)


男卑女卑

「待ちなさいそこのうすらハゲ」
「・・・わたくしのことですかな?」
「ハゲはおまえしかいません。おまえはいまあたくしのケツを触りましたね?」
「わたくしが貴女のケツを触ったですと?ご冗談を(笑)」
「しらばっくれるんじゃありませんこの出歯亀。おまえはさっきあたくしのケツをワザと触りました」
「失礼ながら貴女のケツを好きこのんで触る奇特な御仁がこの世にいるとは思えませんが(笑)」
「みなさん、ここにいるこのハゲは変態です。あたくしのケツを触りそしてチチをもみました」
「チチはもんでねえよくそババア!テメエが汚ねえケツを押しつけてきたんだろうが!」
「やっぱり触ってんじゃねえかよ!おまわりさーん、こいつはあたくしのケツを触った変態です!」
「わざとじゃねえってんだろこの腐れ売女!そこまで言うならオレのチンコさわらせてやるよ!」
「おう、なら話は別だ!」
その後、二人は結ばれましたとさ。
めでたしめでたし EINDE


法廷崩壊

六つ子の兄弟が殺害された事件で殺人罪などに問われたデカパン被告に対する初公判が25日大阪痴呆裁判所で開かれた。開廷と同時に裁判長が木の役に徹したため急きょ裁判長の飼い犬(オス 5才)が代理を務めることとなったこの日、被告人は緊張した面持ちで「あの時は殺してすいませんでした。殺しといてなんだけど心からご冥福をお祈りします」とあくびまじりに反省の弁を述べ、「うふーん」と周囲に色目を送った。色とりどりのレオタードに身を包んだ裁判官たちが和気藹々と談笑するなか、終始和やかなムードで審理は進行、「何の落ち度もないゆかいな六つ子をパンツで窒息させた罪は重い」として検察側の求刑通り懲役六ヶ月の芋掘りの実刑判決が言い渡された瞬間、原告側弁護団は脱いだパンツを振り回して喝采を挙げたがまもなくテンションが下がった。傍聴席では裁判と直接関係のない人々が《膨らませたビニール袋の口を輪ゴムで留めたやつ》でビーチバレーごっこに興じていたがすぐに興味をうしなった。また、法廷画を描く人が「裸の二次元キャラしか描きたくない」とごねたため、やむを得ずエロゲ風の絵柄にすることを裁判長代理(犬)が許可した。途中、頭に国旗を挿した子供(推定6歳)が三輪車で乱入し、法廷内を巡回して出て行くなど微笑ましい一幕もあり、被告の弁護人であるわたくしが人目を盗んで法廷内の模様を画像つきでブログにアップ、宴たけなわのうちに公判は終了した。


新・ハゲの軍団

5月1日
ニュースキャスターの小●智昭さんが自身のブログでカツラを着脱する模様を撮影した動画を公開。小倉さんの勇気を讃えるコメントが多数寄せられた。

5月2日
俳優の神●正輝さんが自身のブログでカツラの着用を激白。小倉さんのカミングアウトに感化されたものと思われるが、関係者からは「何を今さら」とのため息が漏れた。

5月3日
神●さんがブログで小倉さんへの批判を展開。
「明らかな売名行為。何でも見せればいいというものではない。男には隠し通さなければならない秘密もある」。
これに対し、×ちゃんねるを中心に「ジェラシーですかw」「女々しすぎw」といった批判が続出。しかし神田さんがこれに激しく反発したため、バッシングに火がつく。

5月4日
神田さんのブログ炎上。同時期に神田さんのカツラ着脱の瞬間を捉えた盗撮動画がネット上に流れる。神田さんが風呂あがりに鏡の前でカツラを着脱する様子を手持ちカメラで隠し撮りしていることから、撮影者は神田さんの身内と思われる。

5月5日
神田さん一歩もひかず。一般人を相手に派手なバトルを繰り広げる。
一連の騒動について福●総理がコメント。「誠に遺憾。他人を思いやれない人が増えている。ハゲを笑うものはハゲに泣く」。ひまな一般人から「それがどうした」「ヤメロ」などの反論が寄せられた。

5月中旬
この頃から一般人の間にハゲ告(カツラであることをカミングアウトすること)ブームが急速に浸透。中には顔出しする猛者もおり、「あのかわいいオヤジは誰?」とのマニアからの問い合わせが殺到。一時、回線が爆発する騒ぎとなった。

5月30日
神●正輝ブログが今月18度目の炎上。渡団長も「またか」「いいかげんにしろ」とあきれ顔。


臨時ニュース

臨時ニュースです。大阪府庁はこれまで玄関前の「大阪府廰」の表示に旧字体である「廰」の字を使用してきましたが、「府民をこわがらせて威厳を植えつけようとしている」との抗議が寄せられたため、このたびひらがなの「おおさかふちょう」へと改める意向を明らかにしました。また、親しみやすい役所のイメージづくりのため、今後は各部署の名称もすべてひらがなに統一するということです。それではおおたふさえちじのコメントです。


こどもニュース

北朝鮮がミサイルを日本海にむけてはっしゃ。これに対して小泉首相は「あぶないじゃないか」と抗議の意を表明しました。アメリカのブッシュ大統領も「あたったらどうするんだ」とコメントしました。


超常現象

小泉Tシャツに貼り付いた平面小泉がシャツから脱出しようと大暴れ。


うわさ

桜の森の満開の下には梶井基次郎が埋まっていて花見客を地中に引きずり込むらしい。


ヒーローインタビュー

まっすぐに狙いを絞って、思いっきり振り抜きました。ちょっと詰まりましたが振り切ったのが良かったんでしょう。
センターを越えたとは思ったけど、まさか入るとは思いませんでしたね。
え?歩行喫煙者ですか?見つけしだい銃殺でいいと思いますよ、ええ。
今日は本当にありがとうございました!


今日のN○K

♪ふみつぶ~せ まちも~おともだち~も みんなかってに~ なきわめ~け♪

ヨイコのみんな、こんにちはー。(こんにちわー)
「かってにわめけ!ジャンケンポン」の時間がやってきたよ!
さあ、きょうもげんきに、ぜんこくのおともだちに、ごあいさつしようね。
「住吉大神出でまして宇宙を浄め給う あー、おー、うー、えー、いー」(後略)

「うわああああん、おねーさああんタスケテ!」
「どうしたのインゲボルグくん?」
「イモスルメ星人が襲ってきたよう~!タオルパンパン光線でまちをはかいしつくそうとしているんだ」
「そうですか。それはたいへんですね(棒読み)」
「ああっ、あそこにいるのはあくのてさきコソダテ怪人マゴゲルゲだっ!」
「でも、誰も助けになんかくるもんか!
「ちきゅうはもうおしまいだ!」

というわけできょうでこの番組もおしまいです。
楽しみにしてくれていた人、ごめんね(笑)!
明日から新番組「ファック船長とゆかいななかまたち(なかまはいません)」がはじまります。
じゃあみんな、あとはかってにわめいてね!
バイバ~イ!!


ツァラトゥストラはかくかくしかじか

「ここに牛糞の山がある。仮にこれが金塊の山であるとしたまえ」
「はい」
「これだけの量があれば、1億まん円にはなるはずだ。ところがどうだ、こっちにあるこのちっぽけな札束、なんとたったの10まん円しかない。1億まん円と10まん円とでは、どっちが高いかな?」
「1億まん円です」
「そのとおり。では、わたくしがこの貧相な札束を受けとり、君がそちらの金塊の山を受けとるとする。すると君はわたくしの1000まん倍もの金をせしめたことになるわけだ。わかるな?」
「はい」
「では、1億まん円と10まん円とではどちらが欲しいかな?」
「1億まん円です」
「そうか。ではしかたがない。こっちの1億まん円分の金塊を君にくれてやろう」
「ヤッタアアアアア!!!!!!」
幸子に残されたのは膨大なうんこの山だけだったが、今の幸子にはそれが素晴らしい宝の山に見えるのだった。(おしまい)


キルフラワーとヘイトシュー

「むかしむかしフィンランドの山奥に、それはそれは凶悪な二匹のバケモノが住んでおりました。
二匹は体長が15メートルもあるメスのゴリラで、それぞれ花殺し(KILLFLOWER)、靴嫌い(HATESHOE)と呼ばれて、付近の村人から恐れられていたのでございます。
ある日のこと、夜明け前の村に「どしん、どしん」という大きな物音が響き渡り、人々の睡眠をさまたげました。
村人はうろたえながら、口々にさけびました。
『あれは、一体、なんの音だ!』
窓の外におどり狂う、ふたつの巨大な影がみえました。
それは、花殺しと靴嫌いが、つかみあいのけんかをしている光景でした。
二匹のけだものは、きたない髪をふりみだし、異常な咆哮をあげながら、お互いを蹴ったり殴ったりしています。
まるで地獄のような光景でした。
ゴリラのけんかのせいで、家や田畑はふみつぶされ、収穫を予定していた農作物の大半はダメになっていました。
村人は恐怖と絶望にうちふるえながら、口々にさけびました。
『もう、この村は、おしまいだ!』
そのとき、白ひげの長老が、病床から起き上がり、震える杖で東方の空を指し示した。
『あきらめてはならん、皆の衆! あのお方が、いらっしゃるではないか!』」

おばあちゃんはここまで一
気に話し終えると、ワナワナと震えながら、こわいぐらいに目をむいた。
まいは、息をのんでおばあちゃんの次の言葉を待った。

「そこに登場したのが、われらが救世主、池田●作大先生だったのです」

まいは、ばかばかしくなってうんこをしに行きました。(つづく)


赤い靴連続殺人事件

『だって、ママはあたしに赤い靴を買ってくれなかった! ママは、あたしに、赤い靴を、買ってくれなかった!』(赤い靴連続殺人事件 完)

「うーん、とりあえずこんなもんかなあ・・・」と万下長太郎は筆を置いた。「しかし、これで果たして読者が納得するのだろうか?」
どんなピンチであろうとも適当にごまかせばなんとかなる、というのが長太郎が80年の人生で学んだ人生哲学であった。だが、どうして赤い靴を買ってもらえなかったことが、この一連の凄惨を極めた《赤い靴連続殺人事件》のひきがねになりうるのか、長太郎は自分でも説明できなかった。なぜなら長太郎の頭脳には既に痴呆の兆候が現れていたからである。
長太郎はぼけた頭でなおも思考を続行する。
「・・・動機とかトラウマとかってよくわからんしなあ。でもまあどうせ読者なんて全員あほだし、真剣に読んでないだろうからいいや。というか真剣に読むほうがおかしい。だって、作り話だぜ?そもそもつじつまがあわないのが虚構ってもんだろう?それをことさら嬉しそうに指摘したり言うに事欠いて万毛長太郎はぼけてきた!などとあることないこと(作者死亡により未完)


マイナーな死亡原因BEST5(厚生労働省調べ)

1.バナナの皮ですべって豆腐の角に頭をぶつけて首をかしげながら死亡・・・0名
2.道端に落ちていたエロ本に気をとられてマンホールに落ちて死亡・・・1名
3.自分の肛門を観察しようと無理に体を折り曲げ全身複雑骨折で死亡・・・3名
4.ひょっとして自分は不死身ではないかと思いそれを証明するために電車に飛び込んで死亡・・・5名
5.飼い犬に食べられて死亡・・・12名


ベビヰウヱア

俺は背中に赤ん坊の生臭い気配を感じた。やつらの漏らす特有の唸り声と甘ったるいような酸いような訳の分からない匂いがした。
振り返ると、そこにはベビヰウヱアを着た訳の分からないオッサンが突っ立っていた。
俺が奇異の眼差しを向けると、オッサンは首を傾げて訳が分からない、という仕種をした。俺はそのオッサンをよく知っていたが、どこの誰だったかは思い出せなかった。
「おまえは一生遊んでいるがいいさ」俺は飽くまで冷静に叫んだ。
「えッ?」オッサンは気持ち悪いくらい両眼を見開いた。「一生遊ばして呉れるの?」
「ああ、そうとも」
わあい、と小躍りするベビヰウヱアの首ねっこを締め上げて、俺はオッサンの一生を終わらせてやった。


ナニコレ

「ナニコレ?毛玉?」
「いいえ子供、それは犬という生き物です」
「ナニコレ?お墓?」
「いいえ、それは不○家のクリスマスケーキです」
「ナニコレ?ぞうきん?」
「いいえ、ぞうさんです」
「ナニコレ?うんこ?」
「いいえ、それはワダベンです」
「ナニコレ?お経?」
「いいえ、おれむぢれむぢの新曲です」
「ナニコレ?原始人が作った竪穴式住居?」
「いいえ、それはマク○ナルドというお店です」
「ナニコレ?死体?」
「しっ。それはかわいそうな人です。そっとしておいてあげましょう」
「ナニコレ?売れないAV女優?」
「それはママの若い頃の写真です」
「ナニコレ?おしおき?」
「いいえ、<死刑>です」


アルプスからの手紙

前略 お父さま
クララです。お元気ですか。
この山に来てひと月が経とうとしています。
こちらの空気はとても新鮮で、ウツ病もウソのように治りました。
なんかオツムからdiaperが取れた感じ?
今すぐお父さまのいるフィリピンまで這って会いに行きたいぐらい。
今では高山病と闘いながら元気に暮らしています。
ハイヂがウザイです。
なにかにつけて立て、タテ、勃ってクララ、断つのよ絶つんだヂョオオオオ!っておまえは藤岡重慶かっての。
こんな田舎娘、連れてくるんじゃなかった。
一生あのありえないブランコでもこいでりゃいいんだわ。
ところでね、お父さま。この村、ちょっと変です。
村人はみんな剃髪で、気味の悪いバッヂをつけています。
腕に刺青をしている人もいます。
夜中にあやしげなお祈りの声が聞こえてきます。
ヤギの目つきもおかしいです。
お父さま、クララこわい。
たすけて
P.S.おすし美味しゅうございました。


悲しいほどお天気

家の前の路上に黒猫の死骸が落ちている。気持ち悪いからどけようとして、ギョッとなった。それは黒猫の死骸ではなく、死んだ猫の体に黒蟻がびっしりたかっていたのだ。みているうちに黒蟻の群れは退却しはじめ、食いあらされた猫のすさまじい形相がむきだしになった。吐きそうになってテレビをつけると、どのチャンネルにしても藤田まことが出ている。番組表をみると、各局こぞって藤田まこと二十四時間スペシャル、CMもニュースも天気予報も藤田まことがこなしている。テレビ専門雑誌によると、あしたも、あさってもずっとこれが続くらしかった。アタマがおかしくなりそうだった。もうそろそろ気が狂ってもよさそうなのに、なんで狂わないんだろう。なんでですかね、と道ゆく人にたずねてまわるが誰も答えてくれない。おれは走りだした。なぜだ。なぜおれは狂わないんだ。めちゃくちゃに走った。走っているうちに暑くなってきて、シャツをぬいだ。ズボンもぬいだ。ええい、きゅうくつなパンツめ、ぬいでしまえ。それからなおも走った。目の前には、ひきもきらない車両の列。急に悲しくなってきて、おれは涙をながした。腕をふりまわして泣き叫んだ。そしておれは、力のかぎり叫びながら、人波でごったがえす大通りにいきおいよく躍りでた。


グロえもん(R-15指定)

「グロえもうん、ヂャイアンとスネヲがいじめるよう。あんなやつら、殺しちゃってよう」
「ゲフフフフ。しょうがないなあ、ノヴィタ君は。そんなときには……」
「ハァハァ」
「タラララッタラー、だれでもジェイソン~!」
「なんだい、ただのホッケーマスクじゃないか」
「このホッケーマスクをつければだれでも気が狂って、罪悪感なしに無差別大量殺人を犯せるんだ。ゲフへ、ゲフフフ」
「うわあ、すごいやグロえもん」
「まだまだあるよ、どこでもバンボロ~!自動開閉ユニットを搭載した大バサミで憎いやつらを片っ端から首チョンパだ」
「すごいやすごいや」
「それからえーと、あれっ。なんだろうこれ。重くて温かい、この湿った物体は」
「グググロえもん、そそそそれ、腸じゃないかい。ポケットから内臓が出てるんだよ」
「やや、しまった!まちがえて自分の内臓をとりだしてしまった」
(グロえもん、あわててポケットのなかに腸を戻そうとするが、勢いよくあふれでる)
「ぼたぼたぼたあっ」
(グロえもん、さらに大量の内臓類を送り出す)
「びたびたびたあっ」
(グロえもん、うめきながらその場にどうと倒れ伏す)
「グロえもん、ちょっとこれ、量が半端じゃないよ」
「ハァハァ、ノヴィタくん、ボクはもう、ダメだ……ゲボオッ!」
「グロえもん、しっかりしてグロえもん!」
「さよなら、ノヴィ、タ、く……(ガクッ)」
「グロえもん……。グロえもんはロボットじゃなかったんだね」


エロえもん(R-15指定)

「エロえもん、たいへんだ! しずきゃちゃんがおフロに入ってるよ。はやく覗きにいかなくちゃ!」
「ゑろゑろゑろ、しょうがないなあノヴィタくんは。タラララッタラー、デバガメぼうえんきょう~」
「なんだいそれ?」
「この覗き穴をオデコにあてて見たいものを想像すると、時空を越えてもっとも近い条件の映像をサーチし、スクリーンに投影してくれるんだ。つまり家にいながら安全確実にお望みのシーンを楽しめるというわけ」
「うわあ、すごいやすごいや」
「じゃあ、まずボクが試してみるよ、ゑろゑろゑろ」
「ワクワク」
(エロえもん、デバガメぼうえんきょうを実演中。まもなく室内のスクリーンに小太りの娘の入浴映像が映し出される)
「ってヂャイ子じゃないかこれ! まったくもう、あいかわらず節操なしだなあエロえもんは」
「ゑろゑろゑろ~」
「なんかいまので萎えちゃったよ。どうしてくれるんだ」
「そんあときはこれ、セクハラてぶくろ~」
「なにに使うんだい?」
「このてぶくろをはめて誰かに触ると、どんな相手であれ快感を禁じえずもだえまくるんだ。これで学校の女子にもセクハラし放題さ」
「本当に最低のゲス野郎だなあエロえもんは」
「ゑろゑろ、ゑろゑろゑろゑろ~」
(エロえもん、てぶくろをはめた手でノヴィタの尻をなでまわす)
「あ、ちょちょっと、やめてよ!」
「ハァハァ、ノヴィたくん、ハァハァ」
「やめて、やめてってばエロえもん、あぁんっ」
「ノヴィタくうん!」
「エロえもん・・・!」
階段からママの足音。
ガラッ
「ノヴィちゃんエロちゃんおやつ・・・
アンタたちなにやってんの!?」

※注意:痴漢・覗きは犯罪です。


一億の乞食が玄界灘にダイブする

♪All I Need's Your Love 激しい雨の中で笑ってよ♪

オラオラどケや女子高生ども。ぐずぐずしてるとパンツかっさらってくぞ!
こんばんは、ぐれゑのギター"TAKURO"こと久保琢郎です。
さて、今日から始まりました「TAKURO GOES TO HELLYWOOD」
30秒間しかないんで早口で飛ばすけど、みんな乗り遅れずについてきてくれよ!
さっそくだけど今日の音楽は、和歌山県在住の早島スミちゃん(16歳)からのリクエストで、ウラジミール伯爵バンドの「恋のヒソヒソ話」。
スミちゃん、リクエストありがとう。ウラジミール伯爵って、ねごとロックというジャンルを確立したので有名だよね。
でも曲は最低(笑)。特に歌詞がヒドイ、ヒドイや姉さん(カツオ風に)。ま、せいぜい踊れるお経ってとこかな。
あ、そうこうするうちに曲をかける時間がなくなっちゃった。ごめんね、スミちゃん(笑)。
じゃあまた来週!

♪All I Need's Your Love・・・


一億の乞食が玄界灘にダイブする #RHYTHM RED

♪All I Need's Your Love 激しい雨の中で笑ってよ♪

こんばんは、TAKUROです。電車のつり革が絞首台の輪縄に見える今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
突然だがオレは山口県が嫌いだ。といっても山口県のみんなが嫌いとかそういうことじゃなくて、高校の時に山口健という同級生がいて、そいつがすごく嫌なやつだったんだ。そういう理由でオレは山口県が嫌いなんだけど、山口県民のみなさん、恨むんならオレじゃなくて山口君を恨んでください。
さて、今日は和歌山県在住の早島スミちゃん(16歳)から相談のお手紙をもらいました。
「こんにちは炊くローさん!」
スミちゃん、漢字変換まちがってるよ(笑)。
「私は女子高校に通う16歳の女の子です。突然ですが、私はとても不幸です。家は貧乏で、私のバイト代が全収入です。両親は私に頼りきって働こうともしません。マク○ナルドのアルバイトで幼い弟と妹を8人も養うのは限界です。定食につきたいけど、勉強は苦手だしぶきっちょだし、特技もありません。こんな私にいつか白馬の王子様は現れるのでしょうか?」
いいかいスミちゃん。ひとつおぼえておいてほしい。人には誰にでも天使が一匹だけついているということを。いいことも悪いことも、ぜんぶそいつの仕業なんだ。だから怨むならそいつを恨んでくれ。
それから、白馬に乗った王子様なんていやしない。そのかわり、君が気づいていないだけで、君のことをそっと見守っているやつが君の周りに必ずいる。それがこのオレだ。
だからオレと約束してくれ。どんなに不幸でも貧乏でもみじめでもブサイクでも、死ぬなんて言っちゃいけない。死ぬなんて言っちゃいけないんだ。いいか、絶対に死ぬんじゃないぞ!!
以上、君のことを四六時中そっと見守っている変態からの伝言でした。
ほら、振り向けば君のすぐそばに!!(小声で)

♪All I Need's Your Love・・・


一億の乞食が玄界灘にダイブする #BEAT BLACK

♪All I Need's Your Love 激しい雨の中で笑ってよ♪

T-A-K-U-R-O-W、TAKUROです。このまえ、数センチ先を飛ぶ鳩と目が合ってしまいました。
さて、今日はみんなに悲しいお知らせがあります。なんと、「TAKURO GOES TO HELLYWOOD」が今日で打ち切りになってしまったんだ。
本当はもっといかした音楽をガンガン紹介したり、みんなに生き方やオレらのメッセージを伝えたかったんだけど、それもできなくなtってしまった。だからみんなの両耳からだだ漏れになっているみじめな雑音やみんなのどす暗い明日については一切触れないでおくよ。
さて、ここでクイズです。今日のオレのパンツの色は何色でしょうか。
A、白
B、群青色
C、ウンコ色
正解者には漏れなく100倍にふえるわかめちゃんをプレゼント。
え?なに?音楽がうるさくてよく聞こえないよ。
あ、時間だ。じゃあね!

♪All I Need's Your Love・・・

次週から新番組「↑TAKURO↓ HELLCAUST」が始まります。お楽しみに!


今日の寝言

先生あのね、今日ぼくはタカラヅカ大劇場にひとりでのりこみステージ上で「すみれの花咲く頃」を歌い踊るヅカガールズに「このオトコオンナめ!」と頭突きをして回って警備員に取り押さえられる夢をみたよ。


今日の悪夢

さっきくれてやったあたまを返せとアンパンマンが追いかけてくる。
胸のニコニコマークがアコ●のロゴになっている。


放送

「青森県からお越しの猫山さま。妹さまが、カバンのなかで冷たくなっておられます。青森県からお越しの猫山さま……」
通りを歩いていると、おれの名を呼ぶアナウンスが入った。なんでこんなところでアナウンスが入るのだろう。さっぱり分からなかった。それにしても変なアナウンスだった。おれの妹がカバンのなかで冷たくなっているとは、いったいどういうことだ。
そのとき、かたわらを太った男が通りすぎた。男の持っている大きなカバンを見ておれは胆をつぶした。半開きになったジッパーの隙間から、白い手がにゅっと突きだしていたのだ。ははあ、これか。カバンのなかで冷たくなっているとは、このことに違いない。おれはあわてて男に駆けより、カバンの把手を強引につかんでこう叫んだ。
「これはわたしの妹だ。返してください」
おれはカバンを無理やり奪いとった。男は顔色を変えて必死に抵抗した。
「なにをするんです、わたしのカバンですよ!」
おれも負けなかった。
「これはわたしの妹なんです。わたしの……」
そこまで言っておれはハッと気づいた。よく考えると、おれには妹などいない。
ぼんやりと手にもったカバンを見おろすと、突きでた白い手がおれのサイフをしっかりつかんでいた。


式典マニュアル

受領代表は表彰台に登り、一礼して賞状を受け取る。受け取った賞状ですかさず鶴を折る。折った鶴は飛ばさず小脇に抱え、一歩下がって合掌したあと振り返って号泣、北京語で簡単におくやみを述べ、列席者全員に敬礼後、窓を開けて飛び去ること。
(司会者はこの間にハトに餌をやるための準備をする)
列席者は挙手して起立、四捨五入した自分の貯金総額を発表し、六方を踏みながら順次退場する。
司会者の合図により参加者全員で一斉にハトに餌をやり、解散。
※註:列席者が全員退場するまでハトに餌をやってはいけない。ハトが暴れる場合は手で抑えるなど各自工夫すること(詳細は別添「ハトの扱い方マニュアル」参照)。


Japanese Introduction for GAIJIN

ξξξLESSON ONEξξξ
In Japan, when you visit an acquaintance, muttering the word "KUSAI" inside his house is the most desirable manner. "KUSAI" is one of Japanese expressions of praise that means "gorgeous" or "splendid", and this is the best compliment to his house. And especially if he is your superior, you must use "UNKO-KUSAI" as an expression of respect: evaluation of one's house as "UNKO-KUSAI" means the highest honor for a Japanese. Once in a while his face may blush, though, you should know that it is a Japanese modest way of expression of delight.


赤い髯

「arnazon.co.jpをご利用いただきありがとうございます。誠に申し訳ございませんが、大変残念なご報告があります。お客様のご注文内容のうち、以下の商品については入手できないことが判明いたしました。
『鶏のトサカ』100個
お客様にこの商品をお届けできる見込みでしたが、現時点ではご注文の個数を確保できないことが判明いたしました。勝手ながらお客様の注文からこの商品をキャンセルさせていただきました。なにとぞ、ご了承いただけますようお願いします。」
「今さらそんなことを言われても困ります。トサカ100個と記載されていたから注文したのであって、それ以外は断じて認めない。」
「arnazon.co.jpをご利用いただきありがとうございます。ご存知のとおり鶏のトサカは人気商品のため、品薄の状態が続いておりました。その旨は商品説明のページにあらかじめ記載されていたはずです。事情をご理解のうえご了承いただきますようお願いします。」
「そちらの都合なんて知りませんし、あんなちっこい字で書かれてもわかりません。こっちは出荷予定に合わせて特注のスプリングとセラミックの台座を100基も購入したんですよ!肝心のトサカがないと、台座だけあってもしょうがないでしょう。このままでは大損害です。弁償してください。回答によっては法律的手段も辞さない覚悟です。」
「arnazon.co.jpをご利用いただきありがとうございます。ご迷惑をおけけして申し訳ございませんが、申し上げましたとおり、お客様のご要望にお応えすることはできません。しかし当方としても考えうる限りの補償をいたしたいと存じます。つきましては『鶏のかかと切り落とし』10セットを無料で進呈いたしますので、何卒ご了承いただけますようお願いします。」
「かかとなんて粗悪なパーツは要りません。代わりに鶏のクチバシの下にあるへろへろのものをください。あれなら手を打ってもいいです。もちろん100個で」
「arnazon.co.jpをご利用いただきありがとうございます。失礼ですが『肉髯』のことを仰っているのでしょうか?>鶏のクチバシの下にあるへろへろのもの」
「なんだか知りませんが、鶏のクチバシの下にあるへろへろのものといえばアレしかないでしょう?」
「失礼ですが、あんな不気味なものを何に使用されるのですか?>鶏のクチバシの下にあるへろへろのもの」
「関係ないでしょう?プライバシーの侵害じゃないですか?」
「誠に申し訳ございまんが『トサカ』と『かかと切り落とし』以外の鶏のパーツは当サイトでは取り扱っておりません。」
「もういい。今後あんたらとは一切取引しない。」

【鶏のクチバシの下にあるへろへろのものの大量投棄みつかる】(サンディエゴ15日)コロナド橋のたもとに赤い肉片らしきものが大量に不法投棄されているのが15日発見された。専門家の調べにより、これらの肉片は鶏のクチバシの下にあるへろへろのものであることが判明した。専門的には「肉髯(にくぜん・にくひげ)」または「肉垂(にくすい・にくだれ)」と呼ばれるもので、一部マニアの間で高値で取り引きされているという噂もある。なぜこの部分だけが捨てられていたのか関係者も首をひねっている。


貧乏人の皆様へ

― 貧乏人は甘いものが好きなので、めいっぱい甘くしてみました(笑) ―

このたびは弊社の薯蕷饅頭 『あけぼの』(50ヶ入り) をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。 『あけぼの』 は貧乏人の皆様のお口に合うよう高級和三盆をふんだんに使用し、スイートな風味に仕上げておりますので、貧乏人の皆様にも自信をもってお薦めいたします。食感がややざらつくかも知れませんが、気のせいですので安心してお召し上がりください。

今後とも弊社商品に一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社 甘 仏 堂
社 長  反 彌  徹(そるび とおる


サチコ

「サチコ、スーツにアイロンかけておいてくれ」
「サチコ、パンツがほころんだから繕っておいてくれ」
「サチコ、自転車のパンクを直しておいてくれ」
「すまんサチコ、車の調子が悪いから整備しておいてくれ」
「サチコ、すまんが今日中に台所の建て増しを頼む」
「わるいサチコ、今日中に庭に井戸をひとつ掘っておいてくれないか」
「サチコ、悪いがゴミ回収業者の代わりに近所中のゴミを集めといてくれ。今日中に頼むよ」
「サチコ、すまんがオゾン・ホールを修繕しておいてくれ。大至急で頼む」
「サチコ、伐採された熱帯雨林を元に戻しておいてくれ」
「サチコ、第二次世界大戦をなかったことにしておいてくれ」


抽象的な会話

(電話の呼び出し音)
「はい」
「伊澤さんですか」
「そうですけど」
「ヒヒヒヒおまえ殺す」
「うわ、誰だおまえは。警察呼ぶぞ」
「どうだ怖しくなったろう。安吾よ、お前は死ぬのが怖しいのだ」
「何だよ安吾って。あんただって怖いだろうが」
「いいえ少しも。なぜなら私どもは霊界で神様にお会いできるからです」
「気の毒に。頭がどうかしてるんじゃないのか」
「神様の悪口を言う人は地獄に堕ちますよ」
「どこかの衆狂団体の方ですか」
「失敬な、我々は神の真実の言葉をお伝えするボランティアだ」
「それを衆狂と言うんだよ」
「では明日1時に河原町ビルの前でお待ち申し上げておりますので、はあはあ」
「勝手に話を進めるな」
「入会金は五万円となっておりまして、はあはあ」
「それよりあなた。私ども佛光會をご存じでしょうか。私たちは誰もが御仏より遣わされた使命をもっており、迷える人々を正しい信心の道へとお導きしてこそはあはあ」


思想の森/禁じられた痴性

♪ららーららー、ららーららー、ららーららー、らーらーらーらららら~♪
「雑踏の中で得意げにタバコをふかすウンコ脳のみなさんこんばんわ、ラウラです」
「シルヴィアです」
「やって参りました『思想の森』第3回。今週は西田幾多郎の『絶対矛盾的自己同一』を読み解く、をテーマにお送りします」
「なによそれ、わけわかんないわ」
「まあ要するにね、絶対に矛盾してる概念が実際には完全に同一化してるってこと。清濁併せ呑むっていうか、アウフヘーベンみたいな意味ね」
「あんたブスなだけあって難しいこと知ってるわねえ」
「てへっ」
「これにて一件落着。って終わっちゃったじゃない。てかキタローって誰?キダタローじゃなくって?」
「私は外人だから日本とかよく知らないんだけど、たしかインドの端にあるちっこい国よね」
「マルコ・ポーロがお母さんをたずねて三千里も旅してたどりついたっていう伝説のエル・ドラドね」
「とにかくその日本で人気のショーグンかなんからしいわよ」
「あたしは大杉漣しか知らないわ」
「大杉漣いいわねえ」
「いまヨーロッパで大ブームだもんね」
「ところで多すぎって言うと雑踏の中で得意げにタバコをふかす低脳にはむかつくわねえ」
「ほんとむかつくわね」
「ウンコ脳よね」
「ウンコよ。ねえ、ファブリツィオ?」
「君はいつもいつも私と遊びたいか・・・」
「あんたデスツォ・コストラーニじゃないの。こんなとこにまで出てこないでよ」
「そうこうするうちにお時間が参りました。では、みなさんごきげんよう。ラウラでした」
「シルヴィアでした」


教えろ!goo

質 問  
No.1854860 質問:開かずのトイレのなぞ
質問者:ayako はじめまして!たまたまこのホームページをみつけたので質問させてください。私の学校に、開かずのトイレがあります。もうずいぶん長い間しまったままです。なかはどうなっているのでしょうか。誰かいるのですか?
05-12-23 05:56
困り度1:暇なときに回答ください
回答件数:1件
この質問に対する回答は締め切られました
回 答  
No.1 状況から判断すると、次の可能性がかんがえられます。

・だれかが一日中うんこをしている
・だれかがイタズラで密室にした
・なかでだれかが死んでいる(うんこをしているときに心臓発作などで死んだ)
・じつはトイレではない(校長室とか)
・うんこの妖精のしわざ(ちなみに、都市伝説や妖怪のたぐいの噂はぜんぶうそなので、信じてはいけません)

勇気をだして、いちどノックしてみてはいかがでしょうか。
回答者:unko
05-12-23 05:59
種類:回答
どんな人:一般人
自信:ありすぎ

参考になった数:0件

質 問  
No.1854861 質問:学校でうんこをするのは恥ずかしいことなの?
質問者:ayako おしえてけつかれ!
05-12-23 05:59
困り度1:暇なときに回答ください
回答件数:1件
この質問に対する回答は締め切られました
回 答  
No.1 ちっとも恥ずかしいことではありません。学校でのウンコ=犯罪などという妄説をまことしやかに流布した人の罪は重いと言えます。そもそも、個室に仕切りを設けてうんこをことさらに隠蔽しているから、そのような偏見が助長されるのです。うんこをするとき隔絶された密室にむなしく孤影をきざむのは地球上で我われ人類だけです。これからはもっと寛大な心でうんこに接して、がんじがらめになった意識を解放していくべきだと思うのです。こんな風に考えてはどうでしょうか。ふだんウンコなんかしてないよという顔をしている人がトイレの個室から決まり悪そうに出てくるのを見ると、ああ、このひともウンkするんだ、と親近感を覚えるのではないでしょうか。いつもは苦虫を百匹ほどかみつぶしている私ですら「こんにちわ!」と笑顔で声をかけたくなります(仏教用語で和顔愛語というそうです)。また、これに関連して、ウンコの話をすると怒る人というのは実に心が狭い。おのれの肛門の小ささをバカにされたとでも思うのだろうか。だいたいウンコが下品だという捉え方が間違っています。ウンコが下品なのではなく、下品であるか田舎はその人の人格に依存するのです。下品な人は何をやっても下品だが、雅子さまが「おウンコ」とお叫びになるとこれはもう上品としか形容しようがない。確信をこめて申し上げますが、ウンコこそは我われ生きとし逝けるものの最も美しい自己表現の形式の一つであります。否寧ろ、生の輝きそのものではないでしょうか。だから、うんこは、真実、美しい。そう私は言いたい。ウンコだけに声を大にして言いたい。
回答者:unko
05-12-23 06:01
種類:回答
どんな人:一般人
自信:ありすぎ

参考になった数:15件


質 問  
No.1854862 質問:ウンコがつまってトイレが水浸し
質問者:ayako になってしまった場合、どういう処置をとればいいのですか?
05-12-23 07:12
困り度1:暇なときに回答ください
回答件数:1件
この質問に対する回答は締め切られました
回 答  
No.1 これは確かに困りますね。こういうときは放置して逃げるか、当局に正直に伝えて赤恥をかくか、根性でみずから修理するかという決断をせまられるわけですが、後の人のためにもここは正直に報告するべきでしょうね。さっきトイレに入ったらこんなことになってました、という顔で押し通せばいいと思います。しかし、たとえ直接の原因が自分にないとしても、そのような状況を他人に伝えるのは勇気が要るものです。いくら自分じゃない、と主張しても疑いの目で見られるのは目に見えているからです。また、担当の人(どんな担当でしょうか笑)がやって来て、「こんなでっかいのが詰まってた!」と大声で叫ばれたら目もあてられません。白状しますと、私も一度逃げたことがあります。でももう済んだことです。ウンコだけに水に流してほしい。
回答者:unko
05-12-23 07:59
種類:回答
どんな人:一般人
自信:ありすぎ

参考になった数:0件


質 問  
No.1854863 質問:××だと思ったらウンコだった
質問者:ayako という経験はみなさんお持ちだと思います。みなさんの体験談を聞かせてください!(例:土だと思って踏んだらウンコだった。10円だと思ってひろったらウンコだった。ぼたもちだと思って食べたらウンコだった。)
05-12-23 08:02
困り度1:暇なときに回答ください
回答件数:0件
この質問は無視されました。
質 問  
No.1854864 質問:ウンコをしている最中に火災報知機がなったら
質問者:ayako 半分頭を出していたそれを無理やりぶち切ってトイレから脱出しないといけない。さもないと一酸化炭素が充満しパンツをおろして便器に座ってウンコを半分出したまま死んでいる姿を発見されることになる。これ以上屈辱的なことがあるだろうか。で、パンツをあげるのもそこそこに大慌てで外に飛び出してみると報知器の誤作動だったりする。半けつ状態でうろうろしている姿を見られるのもそれなりに屈辱だが、こんなときどうすればいいのでしょうか?
05-12-23 08:04
困り度3:直ぐに回答ほしいです
回答件数:0件
この質問は無視されました。
質 問  
No.1854865 質問:タンクローリーの中身はウンコ
質問者:ayako だと思います。
05-12-23 08:06
困り度3:直ぐに回答ほしいです
回答件数:0件
この質問は無視されました。
質 問  
No.1854866 質問:トイレはウンコ部屋に改称
質問者:ayako したらいい。
05-12-23 08:07
困り度3:直ぐに回答ほしいです
回答件数:0件
この質問は無視されました。

三匹のコヴタ

むかしむかし、三匹のコヴタの兄弟がいました。
ある日、狼がやってきて、コヴタの家をつぶして回りました。
一匹目の家は藁でできていました。狼が鼻あらしを吹くと、ぺしゃんこになりました。
二匹目の家は泥でできていました。狼はせせら笑って小便をかけました。家はあっけなく崩壊しました。
三匹目の家はレンガでできていましたが、狼が蹴りをいれるとオモチャのように壊れました。
「なんと愚かな」狼は笑いました。ヴタどもの知恵があまりにお粗末だったからです。
それから「おれはせいきまつはしゃだ!」などとわけのわからないことを叫びました。
もう少し先に行くと、普通の家がありました。表札には「才田」と書かれていました。誰か知りませんでしたが、狼は躊躇なくぶっ壊しました。
また行くと「寂庵」と書かれたボロい家がありました。狼はふん、と言って頭突きをかましました。簡単に壊れました。
また行くと「細木」と書かれた無駄にでかい豪邸がありました。壊すのに無駄に時間がかかりました。
その隣に「徳光」と書かれた家があったので、狼はまわし蹴りをくらわせました。徳光の家はひとたまりもなくふっとんでしまいました。
またしばらく行くと「みの」という家がありました。狼はこれもおもいッきりぶち壊しました。
それから「明石家」「やしき」「上沼」「ピーコ」「矢沢」「小泉」「石原」「朝日新聞社」などと書かれた家がつぎつぎに破壊されました。
狼はいまも世界中の家を壊してまわっているそうです。
次はあなたの町へやって来るかもしれませんね。(おしまい)


歌う女

早朝の駅前は閑散としていた。私が停めた車のまわりに、黒い犬がうろついているのと、あと妙に影の薄い女が一人。
年の頃は二十代か三十代、あるいは四十代ぐらいだろうか。あるいは八十歳ぐらいかもしれなかった。
もしかしたら男かもしれないが、どうでもよかった。それぐらい、そいつには存在感がなかった。
女はゆっくりと、たゆたうように近づいてきた。
聞き覚えのあるメロディを口ずさんでいた。
「♪キミガヨワ~チヨニヤチヨニ~」
『365歩のマーチ』のメロディで、『君が代』を歌っているのだった。
歌いながら女は私の首に手をかけた。
やめてください、と私が手をはらいのけると、女は泣きそうな顔をした。
「♪サザレイシノ~、イワオトナリテ~」
そのとき忽然と地面に穴があいて、車も犬も女も歌も、暗黒の淵にのみこまれていった。
世界の終わりだった。(了)


ぬるっと暗い悩み相談室

ここは皆さんの日常のささやかな疑問や青春のお悩みに、できるだけ適当にお答えするコーナーだそうです。

Q「満員電車に乗っていると、目の前にいるやつに頭突きをかましたくなります。どうしたらいいですか?」(大分県 坂もと洋平 6さい)
A「かましましょう。血がでるまでやると鉄格子つきの宿に泊まれますよ」

Q「ちんこがでかすぎて身動きがとれません。助けてください」(群馬県 向井)
A「ちんこを鍛えて筋肉をつけましょう。テコの原理で動けるようになります」

Q「一日のうちに踏み潰されるアリの数を教えてください」(ウガンダ ハジジ 35歳)
A「333333333333・・・ああ、きりがない」

Q「てっとりばやく天国にいける方法を教えてください」(岩手県 石川啄木)
A「1.フライパンを持って押し入れに入る。2.自分の頭をフライパンで100回叩く。3.押し入れの外へ出る。そこが天国だ」

Q「頭がおかしいんですが、どうしたらいいでしょうか」(横浜市 山下メキ子)
A「自覚があるうちは正常です。修行を積んでもっと上を目指すべし」

Q「人はどこからやって来てどこへ行くのですか?」(徳之島 泉シゲチヨ)
A「穴からやって来て穴へと還っていくのです」

Q「どうして人を殺してはいけないのですか?」(徳之島 泉シゲチヨ)
A「やたらに殺すと死体処理が追いつかず、悪い病気が蔓延して人がいっぱい死ぬからです」

Q「人類は戦争という名の罪をなぜ繰り返し犯すのか?」(徳之島 泉シゲチヨ)
A「伊代がまだ十六だから」

Q「なぜ井上選手は金メダルを獲れなかったのですか?」(徳之島 泉シゲチヨ)
A「おさるがモンキッキーに改名したから」

Q「なんか極端に足がくさいんやけど、どないしたらええねん」(奈良県 イヅツ)
A「うーん、死ねばいいんじゃないかなあ」

Q「必死で努力しているのに、料理がちっともうまくならないんですけど?」(熊本県 下ヨシコ)
A「コンニャクの低級霊が憑いています。すぐにお祓いを受けてください」

Q「あの~ぉ、最近ウンコがかたいんですけどぉ~」(千葉県 日蓮ちゃん)
A「辻説法のやりすぎと思われます。大腸の蠕動を促進するため、腹踊りをしながらやるといいでしょう」

Q「♪わーたーしーはーやってないーーけーっぱーくーだー♪」(熊本県 山田チヅ夫)
A「ひとりごとは他所でお願いします」

Q「♪I did nothing~ I am innocent~♪」(熊本県 山田チヅ夫)
A「だから他所でやれって」

Q「あわれみが今希望のうちに生まれたが、どうすればいいのか」(東京都 尾崎豊)
A「知るかっ!」

Q「放課後の校庭を走る君がいた 遠くで僕はいつでも君を探してた」(熊本県 村下孝蔵)
A「もはや相談でもなんでもないな」

Q「息もできないくらい ねえ君に夢中だよ」(福岡県 坂井イズミ)
A「たぶんそのうち死ぬでしょうね」

Q「ええいっ、バラもコスモスたちも枯れておしまいっ!」(東京都 島倉チヨコ)
A「まあ、きもちはわかる」

Q「あーぶーうだーうだーうだー」(ゆうた 1さい)
A「うんうん、ワシもそう思う」

Q「ハアハアハアハアハアハアハアハア」(ポチ オス 3才)
A「まったく仰るとおりです」

Q「地球は青かった」(ソ連 ガガーリン)
A「返す言葉もない」

Q「猿のケツは赤かった」(日高敏隆)

*回答者逃亡につき終了。次回開催予定は不明。


井筒の飼い方

容姿はかわいいが「キレやすいし、傲慢」と思われがちな井筒。飼ってみると、意外と表情豊かで人なつこいのだという。 頭をなでて欲しくて、人の手の下に頭を滑り込ませ「なでれ~」と主張したり、人の手をぺろぺろなめる「なめ井筒」なるものもいるらしい。足を伸ばしてぺったりと床でくつろぐ姿に飼い主は心癒され、船をこいで居眠りする姿に、これが井筒だろうかと驚きを覚える。怒ったときには後ろ足で床をダンダンと踏みならしたり、鼻を鳴らして抗議するのだ。「井筒を飼うまでは知らなかったことがたくさんある」と、飼育経験者は口々にいう。


哲学ぽるの

「嗚呼われなおもて鬱勃たる衝動を抑制し得ざるなり。今まさに汝の内奥の深層に逢着せんとするわが情動は」
「然らば悟性への不断の観照により汝の内省的本性を超越的ならしめよ。おお覚醒!道徳的覚醒の地平に汝のルサンチマンを没入し激烈なる純粋理性の契機へと御身を委ぬるべし、さすれば嗚呼…」
「嗚呼われまさに超越せんとす、超越せんとす」


あぶない

大事にしていたブローチを川に落としてしまった。3年前に亡くした母親の形見である。あわてて土手に降り、川を覗き込むと、水底にブローチが光っていた。なにか棒のようなものはないかと周囲をみまわしたが、そう都合よく落ちてはいない。すぐそばに「あぶない」と書かれた看板が立っていて、野球帽をかぶった子供が溺れているヘタクソな絵が描かれている。しかし川は浅く、しかも驚くほど水が澄んでいた。まあ大人だったら大丈夫だろう。そう思って腕をまくり、水に浸した。もう少しでブローチに手が届きそうだった。そのとき、水面にゆらゆらと影がたちのぼったかと思うと、何かがいきなりざぶっと目の前に現れた。野球帽をかぶった小学生ぐらいの男の子だった。白くふやけた全身に水草がからみつき、目は空洞だった。そいつが看板の絵と同じかっこうで両手を上げたかと思うと、俺はすさまじい力で水中にひきずりこまれていた。大量の水を飲みながら俺は、もうちょっとわかりやすい看板にしてほしいなあと思った。


ひとりでできるもん どきどきキッチン最終回 [ R-15指定 ]

クック店長
ゆうた&ゆうか
クック店長
ゆうた
クック店長
ゆうか
クック店長
ゆうた&ゆうか
クック店長
ゆうた
クック店長
ゆうた
ゆうか
ゆうた
クック店長
ゆうた
ゆうか
ゆうた
クック店長

「今日でみんなともお別れなんだなー。最後の料理は酢ガキなんだなー」
「はーい」
「まずはカップ5杯のお酢を、ボールに注ぐんだなー」
「はーい」
「次に塩とコショーを適量入れるんだなー」
「はーい」
「そしてブツギリにしたガキ二匹を放り込み、手早く混ぜ合わせて酢ガキのできあがりなんだなー」
「……」
「はやくするんだなー」
「カバが……」
「?」
「カバの分際でえらそうに命令してんじゃねえよ!」
「たまにはテメエが作れよこの四つ足!」
「カバだと思っておとなしくしてりゃあ、最後の最後までつけあがりやがって」
「な、なんなんだなー」
「ゆうか、包丁よこせ。こいつ伸して蒲焼きにしちまおうぜ」
「さすがお兄ちゃん、これぞカバ焼きね」
「最終回にふさわしいだろ?」
「オマエラ死ねばいいんだなー」

佐藤くん

佐藤くんは小学校5年生です。ただ、身長が高校生ほどもあります。顔はおっさんそのものです。
毎朝ヒゲを剃っているというまことしやかな噂もささやかれていますが、本当のところはどうなんでしょうか。
おまけに言動が異常に大人びており、きもちわるいぐらい礼儀正しい小学生として近所でも評判なのでした。
「バイバイ、佐藤くん」
友達との別れぎわ、佐藤くんはニッコリと左手を掲げ、軽く敬礼しながらこう返答します。
「左様なら皆さん。また明日、お目にかかりましょう」
「あす」ではなく「みょうにち」と言うところがポイントです。
ぼくたちはもう慣れっこですが、初めて佐藤くんと話す子は少なからずポカンと口をあけてしまうようです。
でも佐藤くんはいいやつなので、クラスのみんなも普通に仲良く接しています。まあ、でかいので怒らすと怖いということもありますが。
ある日、みんなで下校している途中、佐藤くんがふと発した言葉をめぐって、一人が佐藤くんをからかいはじめました。
「『後ほど』って。ぷっ、小学生がそんな言葉つかうかなあ」
「そりゃあ、佐藤くんぐらいのもんだろうね」
「ていうかさあ、佐藤くんって、大人びてるっつうより、ちょっとキモイね」
「あはは、それもそうだな」
「わはははあ。キモイや佐藤」
「あははははは」
子供特有の無邪気な残酷さ。思いもよらぬ仕打ちを前にして、佐藤くんはとうとう泣きだしてしまいました。
見た目はおっさんですが、佐藤くんは人一倍繊細で、心はガラス細工のように壊れやすいのです。
「あーあ、泣かしちゃったよ」
「ごめんごめん、冗談だって」
そう言いながら、みんな薄ら笑いを抑えるのに必死です。自分たちの倍ほども背丈のある老け顔の同級生が、しくしく泣いている姿は、とても滑稽だったからです。
「おまえら、佐藤にあやまれよ」川口くんが神妙な顔つきで言いました。「後ほどな」
その一言でぼくたちは爆笑し、佐藤くんはいよいよ顔を真っ赤にしてポロポロくやし涙をこぼしました。それでもみんなの笑い声は収まりません。
佐藤くんはおっさんが持つような格子柄のハンケチで涙をぬぐい、恨めしそうにぼくたちをにらみました。
そして川口くんの顔を真っ向から指さし、嗚咽しながらこう叫んだのです。
「貴殿の、母上、ひっく、ヘソ突出」


フランツ

「ママン、おかゆを持ってきたよ」
「すまないねえ、フランツ。私の体が弱いばかりに、おまえに面倒をかけて」
「なにみずくさいこと言ってるのさ。よけいな気を使わずに、ママンは病気を治すことに専念してよ」
「ありがとうよ。おまえはやさしい子だねえ」
「ほらみて、ママン」
「なんだい?」
「窓辺でハエがきちがいみたいに飛びまわってるよ」
「ほんとだね」
「ねえ、ママン」
「なんだいフランツ」
「あのハエの元気をママンにも分けてあげたいな」
「いらねえよ」


ションボリ君

「不況の闇を吹き飛ばす、待望の新連載ビジネスマンガ<ションボリ君>登場!」
「なにかのパクリみたいだが。どんなマンガなのかね」
「ションボリ君はどんなことにもメゲてしまう暗いキャラクターで、オチは必ずため息まじりに『ションボリ』とつぶやく」
「それでションボリ君か」
「犬に吠えられてションボリ。仕事でしくじってションボリ。嫁にののしられてションボリ。自殺に失敗してションボリ」
「なんてイヤなマンガだ」
「そこが狙いなのです。不況の今だからこそ、流れに逆らわずみんなで落ち込もうというメッセージがこめられています。鬱病患者を励ますのがタブーなのと同じ理屈でして」
「しかしこれではまるで救いがないじゃないか」
「この救いのなさが逆に救いなのです。いくらなんでもコイツよりはマシだと」
「ああいえばこういうやつだな」
「光栄です」
「ほめとらん」
「ションボリ」


至高

「お若いの」
渋茶の残りをすすったあと、老人は重々しげに目を閉じた。
そして瞑目したまま、静かに口を開いた。
「人生というものはじゃ」
幾重にも年輪を重ねた口元には、おだやかな微笑が刻まれている。
「人生というものはじゃな……」
湯のみを炉ばたに置き、ほうっとため息をついた。
ひと呼吸置いて、老人はカッと目を開いた。
「ウンコじゃっ!ウンコなんじゃああああああああっ!」


汎菌論

『これが「健康」の正体だッ!』
米コロンビア大学のアッカーダ博士は人間の体内に生息する「健康菌」の顕微鏡撮影に成功した。博士によると他にも「愛情菌」「憂鬱菌」などの存在も確認しているという。(2000年2月25日)


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この文字が読めない人は視力回復センターへ

カントリー・ロード

「♪かんてぃろ~~~、ていくみほ~む~~~」
「ジョン・デンバーが来たぞ!逃げろ!」
「♪とぅーざぷれ~す~~~、あいびろ~ん♪」
「ぎゃあああっ!助けてええ!」


ラヴィン・ユー

「♪ら~びにゅうぅ~」
「ミニー・リパートンだ!逃げろ!」
「♪ららららら、ららららら、ららららら、ら、ららららら~」
「助けてえええ!」
「♪どぅどぅどぅどぅどぅ~」
「もうダメだ……!」
「ア~アアアアアアア~!」(暗転)


柿食えば

「柿食えば――」
おじいちゃんは眉間に皺を寄せてうなりました。
「秋の魔物がやってきて、夏じゃ夏じゃとわめく虫けらどもを一匹一匹ひねりつぶして代わりに秋じゃ秋じゃとわめきちらすかまびすしい虫けら軍団をまたぞろ大量派遣しよったわい。字あまり」


世界一冷静沈着な男

「世界一冷静沈着な男とは君かね」
「えへへへ」
「失礼ながらただのバカにしか見えないが」
「あ、ライターでちんぽをあぶりだした」
「しかもまったく熱がっていない」
「世界一冷静にちんちんを焼く男だったのか」


カントちゃん

図書館でカントの「純粋理性批判」を読みながら首をひねっていると、小学生くらいの男の子がやってきて横から覗き、うしろをふり返ってわめいた。
「ママ、このひとエロ本読んでる!」
静かな図書館内にそのわめき声はひびきわたり、一瞬で空気が凍りついた。
おれはあわてずさわがず男の子の肩に手をかけて教えてやった。
「坊やよく知ってるね。エマニュエル・カントは現代エロ哲学の始祖と呼ばれているんだよ」


おりこうちゃん

「ボクおりこうちゃんね」
「うん。ボクおりこうちゃん」
「マア、おりこうちゃんだこと」
「ボク、おりこうちゃん」
「ほんっとに、おりこうちゃんだことっ!」
「ボクおりこうちゃん」
「オリコウちゃんだことっ!オリコウちゃんだことっ!」
「ボク……おりこ……う……ちゃ……」


つとむ君

彼は幼少にして異常な才能を示した。
小学校2年生のとき、夏休みの工作課題「アイデア貯金箱」に対し彼は、一見笑っている男の子の人形だが、頭のスリットから硬貨を入れると体が観音開きにパックリ割れて人体模型のような内臓をさらけだす変態貯金箱「つとむ君」を発表。それは小学生の業とは思えぬほどの精巧なカラクリと退廃美を兼ね備えた恐るべき傑作であった。にも拘わらず、担任はPTAの目を恐れてこれをお蔵入りとするよう彼に宣告した。翌日「つとむ君」のようにパックリと内臓を露出した担任の死体が校庭で発見されたのだった。


ケン太くん

「ぼくは蚊だよ。きみんちの庭の水たまりで生まれたんだぜ。あそこは居心地いいから、ぼくの兄弟もみんな大喜びさ」
蚊はうれしそうに羽をふるわせた。ケン太くんはさっそくあの水たまりを埋めなくては、と思いました。
すると蚊はさっと表情をこわばらせ、
「きみ、今なにを考えたんだ。まさか、ぼくの兄弟たちを生き埋めにしようなんて、そんなオソロシイことを考えたんじゃないだろうね。ああ、考えるだけでもおぞましい」蚊はぶるっと身をふるわせた。
ケン太くんは、まずこいつを殺さなくては、と殺害方法をいろいろと思いめぐらしましたが、なかなかいい方法を思いつきません。
「きみは、きみは……今ぼくを殺そうと考えたな。いわなくてもわかるぞ。なんてやつだ。変質者め。冷酷非道のやからめ。こうしてくれる」
ケン太くんの数層倍もある巨大な蚊は、ケン太くんの頭に鉄パイプのような口吻をつきたて、中身をつるつると吸いとってお庭の水たまりへ帰っていきました。


下痢

うちの父は胃腸が弱く、しょっちゅう下痢をしています(お食事中の方、ごめんなさい)。
ところがこのあいだ、父がトイレを出たあとすぐに私が入ったんですけど、みれば便壷のなかになんと内臓の一部とおぼしきものが「下痢」してあったのです。
そして驚くべきことにその「下痢」の量は日ごとに増えていき、昨日は肝臓とか心臓まで「下痢」してありました。
それでも父は毎日にこにこしています。「最近からだの調子がいいんだ」なんて。
父がなんで生きているのか、私にはわかりません。


くわっ

夜中に道路の真ん中へ工事中の赤い円錐のやつを蹴りだしているやつがいて、もしもし、そんなことをなさると危険ですよと言うとそいつは「くわっ」という感じでふりむきうるせえ、つべこべぬかすと地獄へたたきおとすぞとつかみかかってきた。つべこべぬかすと地獄へたたきおとされるのか、と首をしめられながら私は思った。


やっぱり

知人のAが交通事故で死んだと聞き、おどろいてAの勤務先に問い合わせてみると、Aはまだ死んでおらず病院へ運ばれたという。
病院へ駆けつけたところ、重傷だったが命に別状はなく、治療を受けたあと家に帰ってしまったという。
Aのマンションをたずねたが留守で、隣の人に聞けば、意外と傷が軽かったので仕事にでかけたという。あきれたやつだ。
会社に戻るとちゅう、交通事故の現場に遭遇した。Aが死んでいた。


原因

雨も降っていないのに街が水つきになった。水道管が破裂したわけでもない。
調べていくうちに、とある家から水があふれていることが判った。しかも仏壇が水源らしい。
調査員が仏壇をひらくと、頭に噴水のついた子供が、脳天から水を噴きながらへたりこんでいた。「こいつだ」


空がこんなに青いわけない

「なんでお空は青いの。ねえねえ」
まただ。またしてもあのガキがきやがった。なぜかしつこくオレの家に通い、ねえねえとしょうもない質問ばかりしてくる。
くそっ、調子に乗りやがって。最初のうちはオレもやさしいおにいさんを演じて丁寧に答えていたが、こうも毎日通われてはアタマにくる。俺は百科事典ではないのだ。
無視していると、
「なんで黙っているの」ねえねえ、とガキはオレの背後にまわりこみ、オレの肩をゆさぶった。
「ねえねえ、なんで海は広いの大きいの、なんでナンデ?」
「なんでもだ」
「なんで?」
「うるさい!」
「うるさいから広いの?」
「ぼけっ!おまえがうるさいんだよ!」
「なんでボクうるさいの?ねえなんで?」
「だまれ、さっさと帰れ」
「なんで?」
「うっとうしいんだよ」
「なんでうっとうしいの」
「そうやってしつこく訊くからだ」
「しつこく聞くとなんでうっとうしいの。ねえなんで?」
「こ、こいつめ、いいかげんにしろ」
「なんで?」
「もう我慢ならん」
「なんで我慢できないの」
「この野郎、殺してやる」
「なんで殺すの、ねえねえ」
「知るか、ボケ!」
ボコッ。バットが頭蓋にめりこみやつはその場にくずおれた。オレは呆然とバットを落とした。
バットはオレの足元で転がり、切れ切れの赤い円弧を畳に描いた。しまった、本当に殺してしまった。
だが、やつはすぐに目を開け、むくりと起き上がった。血まみれの顔を向けニタニタ笑いながら近寄ってくる。
「な、なんで生きてるんだ?」
子供はニタッと笑った。「なんでボク生きてるの?ねえねえ?」


哲学の起源

モグラが本を読もうと地上にでたところ太陽光がきつすぎてとても目を開いていられなかった。
そこでモグラ用のサングラスをかけたところ、視界が暗くなりすぎて本を読むどころではなくなった。
ならばと読書用のカンテラを灯したところ紙に反射した強烈な光がモグラの両眼を射た。
結局、どうやっても本を読むことはできず、ならばそもそもこの本は何のために造られたのか、いや、そもそもどうやって造られたのかとモグラは首をかしげた。しかしそもそもモグラにはかしげるような首がないのでなぜ首をかしげていられるのかとモグラは悩みに悩みぬき、ついに腐って死んでしもうたそうな。


橋の下

橋の下でじっと座っている男が、悲しげな声で私を呼びとめた。
「もし、ダンナ」
ボサボサの長髪、垢のこびりついた顔。ひとめで無宿生活が長いと判る。
「ちょいと、この年寄りの愚痴を、聞いてやってはもらえないですかね。無理にとは申しませんが」
そう言いつつも、男の瞳は懇願するかのように潤んでいる。
私も先月、職と家を失ったばかりだった。それでつい心を許し、話し相手になってやることにした。
「夢を見るんです。旅をしてる夢を……」
男はうつろな瞳を宙に据えたまま、ぽつり、ぽつりと呟くように話しはじめた。
「なぜ旅をしているのか、どこに向かおうというのか、よくはわかりません……。一銭の持ち金すらない、まったくの宿無し生活です」
「なんだか、いまの私みたいですね……」
男は私の言葉を無視して続けた。
「やがて、流浪の暮らしに疲れた私は、とある橋の下で落ち着くことにしたんです。その場所というのがね、ダンナ。じつに、こことそっくりなんですよ」
男はジロリと私を見た。ひきつったような笑いが口元に浮かんでいる。
「……ある日、外で用を足して、ここに戻ってみたんです。すると、なにが起こったと思いますか?」
私は、わからない、と首を振った。
「自分の寝床がメチャクチャに荒らされているじゃありませんか。おまけに、見たこともないオッサンが勝手に座ってメシを食っている」
あっけにとられている私を尻目に、男は唾液を飛ばしながら、大声でまくしたてた。
「そして私は、そいつの顔をハッキリと見たんです」
男の血走った両目が私をにらみすえた。
「オマエだ!」
乞食はわけのわからない悲鳴をあげながら私につかみかかってきた。


虚仮駅

何もないところだった。みわたす限りのだだっ広い平野を一本の白い道が果てしなく続いており、古ぼけた駅舎が添え物のように歪んで建っていた。
厚く埃の積もった看板から、「虚仮駅」という文字が読み取れた。駅舎の中では、若い駅員が所在なげに突っ立ていた。
痴呆のように口をポカンと明け、目はうつろに宙をみすえている。どこからか小鳥のさえずりが聞こえている。
駅前に一台の自転車が停まる。息を切らして構内に駆け込んできた中年の女が、駅員に尋ねた。
「次の電車は何分ですか?」
駅員は我に帰ったように時計をちらりと見て答えた。
「8時10分です」
ほっ、と息をついた女をみながら、駅員は悪魔のような笑みを口の端に浮かべた。「明日のね」
とつぜん駅員はくるりと向きを変え、猛ダッシュで駅前に飛び出ると、そこに駐輪してあった女の自転車にまたがり、逃げるようにペダルを漕ぎ出した。
遠ざかる駅員が振り向き、白い歯を剥き出しながら、狂ったように叫んでいるのが聞こえた。
「電車なんかこねえよウンコババア!一生そこで待ってやがれ!」
よくみると駅舎だと思っていたものはハリボテのセットだった。
「みなさま、頭上にご注意ください。 勝手ながら、まもなく当駅は崩壊いたします」
女性のアナウンスに続いて、ドリフのコント終了テーマが大音量で流れはじめる。


追い越せないババアの伝説

妄想中


全自動トイレット

「便器洗浄」のボタンを押した。
とつぜん髪を振り乱したババアがドアを押し破って乱入、オレを押し倒して無理やり尻を拭いたかと思うと便器のなかのウンコを手づかみでビニール袋に入れ、タワシと洗剤で便器を洗い始める。


あっくん

「ボク、お名前は?」
「あっくん」
「あつしくんかな?」
「んーん」
「あつやくん?」
「んーん」
「じゃあ、なんて名前?」
「あっ」


タスケテ

「助けて、タスケテ!」女はすがりついてきた。
「ヘンなおじいさんがとりついているんです、ハグキの裏に!助けて、タスケテ!」
「落ち着いてください。おじいさんがどうしたんですって?」
「すがりついてわめくんです!」女はニヤと笑った。「助けて、タスケテ!って」


逃げろ

「オイ、なにしてるんだ。早く逃げろ!」見知らぬおっさんが部屋にあがりこんできて怒鳴った。
「はい?」
「早く逃げろってんだよ! 死にたいのか!」
「いや、あの、なんのことやら」
「なんでもいいから早く逃げるんだ! ここは危ないんだよ!」
わけがわからないまま、おっさんの剣幕におされておれは家を飛び出した。
がむしゃらに町内を一周して家に帰ってみると、部屋が荒らされていた。


知りすぎた男

自転車に乗っていると、後ろから自転車のペダルを必死にこいで追いかけてくるおっさんがいた。
はあっ、はあっ、と息を切らしながら、そいつは俺の横に並び、満面の笑顔をくるりと向けてこう叫んだ。
「なあ、自分、さっき屁こいたやろ!?」おっさんはうれしそうに声をはずませた。
「誰にもきこえてへんつもりやったんやろけど、おれにはきこえたでえ~、あっははははははあ!」
そのときとつぜん角からトラックが出てきたかと思うと、あっと言う間もなくおっさんをタイヤにまきこみ、路上に血まみれの残骸をばらまいた。


貧乏神

貧乏神を背負った人が来たので触ってみると、背中の貧乏神がオギャアと吠いた。
よくみると貧乏神の方が本体で、下で背負っているように見えるのはそいつのちんこであった。
貧乏神の正体は赤ん坊のような顔をしたキチガイでした。


荒野の処刑

奈良公園に男の死体。全身にシカのフンを撃ちこまれている。犯人はシカ


専用座席

電車に乗るとめずらしく一箇所だけ席が空いていた。ラッキー、と思って勢いよく座ったら尻に異物感があり、見るとシートに鮮血が拡がった。
血だまりのなかに小人の一家が倒れていた。


パーティー

「明日、家でパーティしようよ。友達いっぱい呼んでさ」
「あら、いいわね。腕に縒りをかけてごちそう作るわ」
「あ、しまった。おれ友達いなかった」
「あたし料理できなかった」
「家なかった」


ついでの男

「こちらは近所の田中君だ。さっき偶然会ったんで、ついでに来てもらった」
「田中です。あはははは」
「それはそれは。これから一杯飲みにいくんですけど、君もついでに来ませんか」
「喜んで。あははははは」

「おっ。人が倒れている。担架で救急車に運ばれていくぞ」
「田中君、君もついでに連れていってもらったらどうかね」
「そうします。あははははは」

「どうもすみません、ついでに乗ってもらって」
「どういたしまして。あははは」
「でも私、なんだか今にも死にそうなんですよね。このまま一人で死ぬのかと思うと不安で不安で」
「心配いりません。ボクがお伴しますよ、ついでに。あははは」


問答無用

「夜分失礼つかまつる。拙者、貴宅の生ゴミ入れに住まいをいたしておる蝿でござるがぐはぁっ!」


標的

「昨日午後4時ごろ、大阪府池田市の路上で、帰宅途中の40歳の主婦が、後ろからミニバイクで近づいてきた二人組の男から、現金170万円の入ったバッグをひったくりました。」


続・標的

「本日未明、東京都目黒区の貴金属店に押し入った三人組の強盗が、逆上した店長に刃物で刺され、全員死亡しました。」


天気予報

待ちに待った台風シーズンの到来ですね(笑)。今日から明日にかけて、庶民のささやかな夢と希望を無慚に打ち砕くさわやかな異常気象が全国各地で見られることでしょう。しかし太平洋側に張り出した高気圧のせいで来週からふたたびうざったい晴れ模様がぶりかえし、たいへんむさ苦しい行楽日和になりやがると思われます死ね、死にさらせ天気。てか視聴者のおまえらもおまえらなのだが、天気予報はあくまで予報であり、確率などと言いつつ過去のデータに基づいた推測にすぎないのであって、神社のおみくじより多少信用できる程度だと何回言えばわかるんだ。そんないいかげんなもんを勝手に信じるおまえらが悪いのであって、ハズレたからっていちいち抗議の電話を入れないでください(低脳め!)。他人をあてにするひまがあったらとっととテレビを消して庭先で下駄のひとつも飛ばしてこい。表が晴れ、裏が雨です。以上、明日のお天気でした。


天気後報

続きまして、きのうのお天気をお伝えします。
全般的におだやかな空がひろがり、さわやかな一日でした。
午後からところにより雨が降るかもしれませんでしたが、結局、傘などは要りませんでした。
続きまして、先週一週間のお天気です。正木さん?


在りし日の歌

下りエスカレーターにのっていると、階段が消えていくところがやけに広く、降りようにも降りられない。ぼくは悲鳴をあげた。
ギザギサした形の暗い口が、ぼくを足元からかみくだきながら、唄うのがきこえた。
「♪エムエ~スシュレッダ~」


お茶とゾンビ

「アロハ~!!真闇の底からこんにちは。リリカのワクワク心霊実験室のお時間がやって参りました。霊験あらたかなる河童の手のミイラを祀りつつさあ今日も元気に、クラムポンがキュッ!クラムポンがキュッ!お嬢の頭が便器の中から呼ばれて飛び出てゆやーんゆよーんゆやゆよんってそこでなにやっとるんじゃこのガキっ!あらっ。おほほほほほほうちの4歳になる娘が冷蔵庫に頭を突っ込んで遊んでいましたのでギロチンがわりに首を思いっきり挟んでやりましたわ。頭のぶち切れた血まみれのあの娘の死体を抱きながらお送りしますリリカのワクワク心霊実験室、本日のメインゲストはたった今頚動脈に剃刀を垂直に当てて失血死されました東京都在住53歳無職男性の死霊です。こんにちは」
「存命中は大変お世話になりました」
「この度はお悔やみ申し上げます」
「こちらこそ」
「まあ、この変態ゾンビちゃんったらリリカの頚動脈にも剃刀をぐはあっ!」
「皆様にはますます御清栄のこととお喜び申し上げます」


留守番電話

「がちゃ。ただいま留守にしております。御用の方は、ワシの歌の後に用件を言ってください。♪小腸~大腸~ナノハニホヘト~」
「うわーっ、なんだよこれ。きもちわりいな」
「がちゃ。すまんすまん。これ、死んだ爺ちゃんの声なんだ。いたずら好きでね」
「うえっ、死んでるのか。ますますきもちわるい。そんなもの早く消せよ」
「それはできないよ。爺ちゃんの遺言でね。それより何の用件だったんだ」
「ああ、実は」
「だれだか知らないけど、御用の方は爺ちゃんの歌の後で用件を言ってください。♪小腸~大腸~ナノハニホヘト~。ピーッ」


壁の穴

階段を上がると、なにもない真っ白な壁に「立入禁止」の貼り紙。
貼り紙をはがすと小さな穴があり、覗くと目玉を吸い取られた。


ぴゑろ

道の向こうから一匹のぴゑろがやってきてね。わめくんだボーヤいい子だから百円よこせって。それでね。ぼくはそのとき小銭がなくて、千円だしてお釣りくれと言ったんだ。するとぴゑろは言ひました。「しね!」ぴゑろはくるくる舞いながら道の向かうに消えていったんだよ。


山田ひでと

「本日は香港出身の映画俳優、山田ひでとさんにおいでいただきました。ニイハオ」
「こんにちは」
「香港出身の山田ひでとさんは、実は大阪生れの大阪育ち、生粋の大阪人です」
「アイヤー」


銅鑼ゑもん

ぼくはみたのです真夜中の三時ころ、天井の隙間から無数の長ゐ頸がするするつと伸びてきたかと思ふとまたするするつと引つ込んでゐくのを。まるで無数の白ゐ薔薇が互ゐに絡みつき縺れあつてゐるやうだつた。
――それはをまゑの母さんなのだよ、と不意に背後で人の聲、をまゑの母親の靈魂が成仏せづにこの世へ幻覚として彷徨ひ出てゐるのだ。振り返るとそこにはどこから入つてきたのか死んだを爺さんが着物姿で立つてゐた、そして、よく見るとその顔は「銅鑼ゑもん」だつたのです(そゐつは今まで押し入れの中に潜んでゐたのだ!)。
それはやがて硬直した笑みを浮かべながら、ぼくに咬みつゐた。ぼくは、硬直した銅鑼ゑもんに押し潰されて、窒息しました。
仏壇の母が顔を引き攣らせてゐた。


靈治さん

「わはははは燃ゑよ燃ゑよ燃ゑ尽きよ、何もかも燃ゑ尽きてしまゑ」
靈治さんは不可解な叫び聲をあげながら眞つ赤に燃ゑる松明を振り翳し道行く人々を威嚇してゐます。
「わはははは俺は放火魔だをまゑらみんな焼き殺してやる」
人々は慌てふためき蜘蛛の仔のやうに散乱してゐきます。
「はははは逃げろ逃げろ」
さう喚ゐて靈治さんは次々と民家に放火してゐます。
「をまゑも燃ゑてしまゑ」
ああ何とゐふ暴挙に靈治さんは踏み切つたのでせう、あの人は付近にゐたパンチのを兄さんの頭に燃ゑ盛る炎を放つたのです。
パンチのを兄さんは恐れ戦き叫びながら、夥しく焼けてゐつた。
それはひとしきり燃ゑた後もぷすぷすと嫌な臭ゐをあげて燠のやうに燻つてゐました。
私はぶるぶると顫ゑた。それはまう、本当に惨たらしゐ最期だつた。
でも、靈治さんは笑つてゐました。転げ回る焼屍體の人を眼の前にして、あの人は表情は嘘みたゐに爽やか、晴れ晴れとしてゐました。
私は怖かつたのです、生きてきて一番、心の底から怖かつたのです。けれども、それ以上に、その光景は、美しかつた。


伊澤

世間?ばかばかしくて笑ふ気にもなれん。人生?あほらしくて死ぬ気にもなれん。
をまゑらはみんなうぢむしだ。うぢむしはふみつぶさねばならぬ。
さうするとまづは俺からふみつぶすべきだな、と云ひながら伊澤はハンマアで自らの頭を殴り殺した。



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